Alex's Gardening Report
「10カ国大使夫人のガーデニング」
於:東京ホテルオークラ(5月3日)
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昨年に続いてのイヴェンントで、「10カ国大使夫人のガーデニング」を今年はかなり大々的に宣伝もしていたし、珍しモン好きのAlexは気になってかみさん誘って行って来ました。
日本にガーデニングと言う言葉が定着して久しいですが、そこには多くの海外からの「ガーデニング」の影響があったと思います。
典型的なのが「英国式ガーデニング」ですね。今の「英国式ガーデニング」一辺倒の日本のガーデニングにとって、今回の企画で色々な国の様々な植物や
庭園様式が紹介されるのは大変喜ばしいことですし、国際文化交流と言う観点からも、今回の企画を実施したホテルオークラさんには感謝したいと思います。
また、今回の企画で「大使夫人」と銘打っているところに、タダ単なるガーデニング以上の「文化的香り」らしきものを期待させてくれます。
さて、会場はオークラで最大の宴会場です。東京ドームの「国際蘭展」には到底敵いませんが、絨毯を敷き詰めた宴会場に池を作り、造園をしたと考えると大変な「イベント」で、
結婚式やパーティ並みに収益を確保するにはさぞかし経営的に大変だろう・・・入場料1500円で、採算取れているのかなどと、よけいな心配をしてしまいます。
1500円という入場料は・・・純粋に「ガーデニング」イベントの内容からすると、とっても高い!という実感ですが・・、主たる客層の「おばさま族」からすると、
内容より、きっと、お友達と「ホテルオークラ」に「おめかし」して「10カ国大使夫人のガーデニング」を見に行くことに価値観があるのでしょう。
おまけにホテルのレストランで「お食事」なんてしたら、もう最高なのでしょう!ああ〜、雨の日に家に取り残され、カップ麺をすする亭主族の可哀想なこと!
さて、話を本題に戻して・・・、イタリアの庭には「レモン」、ネパールの庭には「ブルーポピー」、スイスに庭は「花時計」、エジプトの庭には「パピルス」等々とても分かり易いのですが、
じっくり観察してみるとスイスの庭の紹介には「クリーピア」(あれ?これって某協賛種苗メーカーの商品名だけどスイスにあるのかな?)とか、
ニュージーランドのシダが「ヘゴ」で(むっ?ヘゴは熱帯植物だぞ!ニュージーランドは温帯でシダはツリーファーンでDicksonia系だぞ!)とか、
南アメリカのストレリチアが花が付いていなくて(おっ!Alex Gardenのストレリチアは今、満開だぞ!勝った!・・)とか、
プロテアの花がどう見ても「切り花」を地面にさしてあったり・・・等々と表面を繕ったホテル屋さんのイベントをついあら探しをしてしまいました。
全体的に使用されている植物が「今の日本のはやり物」が中心で、本国の本物志向とガーデニングとは一寸違うんじゃないかな?とか、まっ、宴会場だからいいか。
これは、1500円という入場料が内容に比べて「高い!」の印象を持ってしまった、貧乏父さんAlexの悲しい性(サガ)からのレポートです。
今回ドイツの庭で紹介された「黒ほうし」という植物が気に入って、さっそく、近所の園芸店を廻って購入してしまいました。
今回のイベントで、様々な国の植物とガーデニングが紹介され、日本のガーデニングも、一人一人の愛好者が自分なりに消化吸収して、それぞれの個性や創造性の中で、
本物として定着してゆく「きっかけ」になることを期待したいと思います。そして主催者へは、儲かる「宴会」より、儲からなかったかも知れないけれど、
少しは文化的で、今後の日本のガーデニングがよりインターナショナルなレベルに近づくための今回のイベントを実施していただいたことに、改めて感謝したいと思います。
フェスティバルで感じたAlexの予言:今後人気が出る植物、南アやニュージーランドなどの南半球の新しい植物、シダ類、カラーリーフ、 ニューサイランや多肉植物等インパクトや個性のある植物。そして水辺の植物。
以上、「10カ国大使夫人のガーデニング」を見学しての独断偏見所感レポートでした。
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