Alex's Gardening Report
ジャパンガーデニングフェアー2000
於:東京ビッグサイト(12月10日)
業界関係者の展示会ですが、興味があり行って来ました。昨年は一般客向けの、5月の神宮外苑の東京ガーデニングショーや、銀座松坂屋の「NHK趣味の園芸展」、夢の島熱帯植物園「オーストラリアの植物展」などにも行きましたが、私には今回のショーが一番面白いイベントでした。(淡路の花博はあまりに不評で行きませんでした)業界が何を考え、今後何をやろうと企てているか・・・今後のガーデニングの傾向を把握することが出来ました。
ブースはどうしても大手種苗業者の開発した新種が幅を利かせているのですが、これらの大手業者は それなりに日本に於けるガーデニングの普及に大きく貢献はしてきたのでしょうが、そのコンセプトは似たり寄ったりで、個性も創造性も無く、新種の草花開発も行き着くところまで来たと言う感じがします。商業主義の行き着く運命かも知れません。 これは、あくまで私個人の私感ですが、自然の姿の草花をいかに創造的に表現するかがガーデニングの醍醐味のように思います。 そういう観点では、海外の新しい自然のままの珍しい品種を紹介している業者や、 有田焼など日本古来の焼き物のコンテナを提案している業者、海外の本物のガーデン小物を紹介している業者など、きちんとポリシーと文化を感じさせる業者を評価したいと思います。今後、日本のガーデニングの新しい潮流を作り上げて行くことを期待します。また、最近、小盆栽が若者の間で流行したり、日本の良さが見直されていますが、本質的には、本物の良さが見直されている傾向でしょう。 イングリッシュガーデニングと称し、良く見られる、プラスチックコンテナに「ゴールドクレスト・パンジーetc」のチマチマとしたコンテナガーデン、 これはプラスチックの食器でインスタント食品を食べているような物だし、最近のマンションや不動産広告に見られる「ウッドデッキにトレリスにコニファー、 ペチュニアetc」と言った、ワンパターンの疑似英国流はやはり、一見モダンで格好いいが、 あまりに薄っぺらで本来の日本人の感性には合わないことが分かってきたのでしょう。日本の伝統文化と気候が前提にあり、 その中に海外の異文化を自分の物として消化吸収し自分の文化として表現しないと、所詮、コピー文化のガーデニングでしかないのです。 今回のフエアーで、専門学校で学ぶ若者達の作品プレゼンテーションにも、本物志向と日本の文化を見直す傾向が見られたことや全体傾向でガーデニングが本当に日本文化としてに定着しつつある事にやや安心感を持ちました。
フェアーで感じたAlexの予言:今後人気が出る植物、オーストラリア等南半球の新しい植物、カラーリーフ、 ニューサイランや多肉植物等インパクトや個性のある植物、果実のなる木、日本古来の雑木、山野草・・・コンテナポットやガーデニング素材はより自然素材と和風の見直し傾向・・チマチマした寄せ植えより一点豪華主義かな?
以上、ガーデニングショウを見学しての独断偏見所感レポートでした。
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